血圧を下げる降圧薬にはいろいろな種類がありますが、オルメテックはARBと呼ばれる種類の降圧薬です。
ARBと言うのはアンジオテンシンII受容体拮抗薬のAndiotensinII Reepter Blockerの略です。

アンジオテンシンIIは血管を収縮させて血圧をあげたり、副腎に作用してアルドステロンと言うホルモンを分泌させる物質です。
アルドステロンには、血液中のナトリウムを増やす作用があります。
血液中のナトリウムが増えると、血液の浸透圧が上がり、血液中の水分量が増えて血液量も増えるために血圧が上がります。

ARBは、このような働きをするアンジオテンシンIIを阻害して血圧を下げる薬です。
ARBは現在、人気がうなぎ上りの降圧薬です。
ARBの特徴は、血圧を下げるとともに腎臓や心臓を保護する作用、動脈硬化を抑える作用、脳循環調節作用などがあることや、糖や脂質の代謝を改善する作用を持ち合わせているということが、人気の大きな理由です。

お年寄りにも優しい降圧薬として、使用頻度が増えています。
高血圧の治療は長期継続治療となることが大半なので、腎臓や心臓にも負担をかけることがなく逆に保護してくれるARBは、とても有難い降圧薬と言えます。

オルメテックの降圧効果は、ARBの中では最強クラスに入ります。
しっかりと血圧を下げたい人に向いています。

本態性高血圧に対するオルメテックの有効率は79.8%、重症の高血圧に対する有効率は86.2%、腎障害を合併している高血圧に対する有効率は68%と報告されています。

オルメテックの有効成分はオルメサルタン メドキソリルです。
オルメテックには錠剤だけではなく、OD錠と言って口の中で自然に溶けるタイプもあります。
有効成分はそのままで、水がなくても飲むことができます。

水がなくても飲めるOD錠があるのは、長期継続治療が必要な高齢者には有難いことでしょう。
水でむせやすい人や飲みこむ力が衰えている人も、服薬できます。

糖尿病性腎症や心不全治療などにも使われる

オルメテックには、心臓や腎臓を保護する作用もあるので、心不全などの心臓病がある人や糖尿病性腎症や慢性腎炎などの腎臓病を合併している高血圧の人にも使われています。

また、高齢者で加齢とともに衰えてくる心臓や腎臓を守りたい人にも好んで使われます。
さらに、ARBには糖や脂質の代謝を改善する働きもあるので、長期継続治療となる糖尿病性腎症の人にも使いやすいです。

心不全や腎臓病があると、降圧薬が使いにくかったのですが、オルメサルタンを成分とするオルメテックが登場してからは、糖尿病腎症がある人や心不全などの心臓病がある人にも安心して使えるようになり、同時にこれらの疾患の治療にもなるので、まさに一石二鳥の降圧薬と言えます。
但し、ラジレスを服用中の糖尿病患者さんには禁忌となっています。

オルメテックが発売されたのは2004年ですが、今やすっかり医師たちの間ではお馴染みの降圧薬となりました。

副作用の発生率は3.9~11.4%と報告されています。
多いのは、めまいや頭痛、ふらつき等です。
これらの副作用症状は、血圧が急激に下がることで起きる症状です。
飲み始めにおこりやすいという傾向や最初から多くの量を使った場合におこりやすくなります。

その他血液中のカリウムが上昇したり、血液中の尿酸値の上昇、ALTやASTの上昇、CKの上昇などが見られることがあります。

極まれに、高カリウム血症、肝機能障害、血小板の減少、低血糖、アナフィラキシーなどがみられたという報告もあるので、服用中に異変を感じた場合は、医師に連絡してください。

成人の場合、通常は5~10mgから始めて、年齢や症状に合わせて適時増減します。
最初から多い量を処方すると上記の副作用が出やすいので、最初は少ない量から始めて様子を見ます。

多くの場合2週間くらいで効果が出始めます。
しっかりと効果を判定するためには1か月程度を考えると良いとされています。
この期間は特に副作用に気をつけてください。
副作用が出ていないかをチェックするために、定期的な診察は忘れずに受けてください。