高血圧は心臓から送り出される血流の圧力が高いと言う状態です。
血圧が高いことで血管の内壁に負荷がかかるため様々な悪影響が出てきます。

特に怖いのが高血圧が原因となる頭痛です。
ただし、すべての人に現れるわけではなく、だいたい2割程度で見られる症状になります。

頭痛は、脳内にある血管が何らかの原因で拡張することで神経を刺戟する場合と拡張はしないまま何らかの疾患がある場合とに分けることができます。
前者はストレスによる一時的な血圧上昇による頭痛のメカニズムです。
片頭痛と呼ばれるもので突然に痛くなることや原因がわからないこと、血圧の低下とともに症状がおさまることなどが特徴です。

高血圧の原因で発生するのは後者の方です。
脳の血流を一定に保つシステムがコントロールしているため、血管の拡張は起こりません。
血管の拡張が起こらないままで頭痛が発生すると言うことは、何らかの異変が起きているからだと考えられます。
そのため、片頭痛と高血圧による頭痛を識別することが重要です。

高血圧で頭痛が起きる場合にはめまいや吐き気などを伴うことあります。
片頭痛と違って突然発生する一過性のものではなく慢性的に症状が見られます。
高血圧のなると血管が常に高い負荷を受けているため血管内の細胞が硬化し始めます。

硬くなった血管は伸縮性が低下してもろくなってしまいます。
このような状態を動脈硬化と言います。
動脈硬化によって血管が切れて出血することや内部で剥がれたものが血栓となって血管を詰まらせることがあります。
それが脳内で発生するとさまざまな重篤な症状を引き起こします。

高血圧になることで、必ずしも脳に影響が出るわけではありませんが、慢性的に頭痛や吐き気、めまいが見られるようであれば注意が必要です。
なるべく早期に医療機関を受診して血圧を下げるなどの処置を行う必要があることと、頭痛の原因となっている合併症の有無について調べてもらう必要があります。

高血圧が原因の合併症が一番危険

高血圧で動脈硬化が起こると血管に関連する疾病が起きます。
それが脳内で発生していることで頭痛が発生します。
そのような合併症のうち、重大なものとして考えられているのが脳出血、くも膜下出血、脳梗塞の3つです。

脳出血は、血管が傷つけられて壊死することで脳内の小血管が破裂して出血します。
出血してできた血の塊を血の腫瘍と言う意味で血腫と言います。
血腫が小さいうちは意識することはできないかもしれませんが、ある程度の大きさになると脳を圧迫して神経に影響を与えることで頭痛や意識障害を引き起こします。

くも膜下出血は、頭蓋骨の下にある脳を包む薄い膜であるくも膜の下で出血が起こる症状です。
動脈硬化でもろくなった血管は破れやすくなるため、血圧の上昇で突然破れることがあります。
出血した血が脳を圧迫して頭痛、吐き気、意識不明が起きます。
出血が多くなり脳内に流れ込むことで死に至ることもあります。
痛みは後頭部や首の付け根に現れるのが特徴です。

脳梗塞は、血管の詰まりが原因で発症します。
動脈硬化によって血管の一部が詰まったり、剥がれ落ちた血栓がその先の血管を詰まらせることで細胞に栄養を送ることができなくなるため壊死させてしまうことになります。
それが脳細胞で起きると壊死した部分の機能が損なわれます。
脳梗塞で頭痛が起こることは稀ですが、手足がしびれたり、目が見えなくなったり、会話ができなくなったりする症状が見られます。

高血圧を放置することで動脈硬化が進み、出血や梗塞などの原因になります。
このような疾患は発症すると障害が残ったり、最悪は死に至るケースもあります。
早めに治療をすることで合併症のリスクを下げることができます。